非推奨となっていたJava.facesをCDIにリプレイスしてみた

 7年前くらいに作ったWebLogicで動かしているアプリがあるのですが、Java.faces系のDI実装がだいぶ前から非推奨となっていたので、どこかで対応しないとなあ~と思っていてから数年経ちましたが、時間が取れたのでCDI実装に置き換えてみました。

 まず、簡単なところでは、javax.faces.bean.RequestScoped 等のスコープ指定を CDIのjavax.enterprise.context.RequestScoped に、
javax.faces.bean.ManagedBean を javax.inject.Named に
この辺りは単純にimportするライブラリを変更するだけです。ただし、@ViewScopedと@SessionScopedについては、Serializableを実装する必要があるようです。

 次に、javax.faces.bean.ManagedProperty ですが、こちらは2パターンの対応が必要となり、@ManagedPropertyでDIしている箇所は、@Injectと@Namedに置き換えるだけです。

 ManagedPropertyの別パターンで、今回対象のアプリではxhtmlからのPOSTデータ授受に使用していたのですが、javax.faces.annotation.ManagedProperty に置き換えても動かなかったので、下記のようにFacesContext経由でデータを受け取るようにしました。

 最後に、アプリでは共有したいセッション情報等を保持する為に、@ApplicationScopedをeager指定してアプリ開始時に生成していたのですが、CDI-APIの方では存在せず、初回コール時のタイミングで生成されるようです。

 参照している箇所も見直しが必要で結果的に下記のように置き換えました。

 動作は一通り確認しましたが、何か機能が追加された訳でもなく、置き換え前でも動きは変わらないので、いつリリース出来るかなあ。。

カテゴリー: JavaJavaEE   作成者: bokusui パーマリンク

bokusui について

ソフトウェアハウスでのPG・SEから始まり、10年近く勤めた金融系企業の社内SEを数年前にやめ、フリーランス時代を経たのち法人成りしました。システム開発の全工程をこじんまりとやり続けています。