プログラムは紙に書かない

 最近、地元の図書館で見かけてたまたま借りたのですが、「ペーパレス時代の紙の価値を知る」という本を読みました。

 認知科学?の実験結果報告部分が多く、途中かなり斜め読みになりましたが、紙の本を読むほうが読解が深い、手でページをめくる動作の優位性等、紙の本には電子書籍に対する優位性がまだあり、電子書籍だけでなくPC等含めた電子デバイスとは用途によって使い分けるのがよいだろう的な内容でした。

 確かに筆者も図書館にたまに行くくらいなので、紙の本は気持ち集中して読みやすいような気がしますし、Kindlewhitepaperを持ってはいるけど、最近は殆ど手を付けてなかったりなので、紙派といえばそうかもしれません。

 とはいえ、数千年ある紙の本の歴史をここ20年くらいしか経ていない電子書籍が超えるのは時期尚早なだけで、将来的には置き換わるとは思います。あと100年くらいたてばですが。

 最も、既に紙の本より電子メディアに慣れた世代が大きくなれば、もっと早い段階で置き換わる可能性もあるかもしれません。最終的には個々人の慣れの問題だと思います。主に紙の本と紙のノートをベースに学習してきた世代と、電子デバイス前提の世代間の優位性なんて、時間を掛ければ測れるのかどうかも怪しいものだし、重要なのは中身のコンテンツで、メディアそのものでもありません。教育の現場では過去の実績が乏しい方式に短時間でドラスティックな変革をするのは難しいですよね。でも、筆者のような昭和生まれ世代が受けてきた教育が、当時としても、まあ多少なりともベターだったんだろうとは思いますが、今の時代ならベターどころかただの時代遅れになっている可能性は十分あります。

 本の話になると一番の問題は、世界的に汎用的で共通した紙メディアを、1企業が開発した電子書籍が置き換えていくという所な気がします。ページ操作等含め、紙レベルで世界的に共通仕様の本のようなフォーマットが電子デバイスで実現できるかというと、、なさそうです。

 書くという要素については、例えばプログラムを今の時代に紙に書いている人は居ないでしょう。結局ファイルにならないと動きませんし。書いた後の活用、または一度書いたものの変更しやすさ等、こちらは既に大部分の作業が紙からPC等の電子デバイスに置き換わっているのが現状では無いでしょうか。

 ただ、マウスでウインドウを操作するような時間は結構無駄なので、特に2画面以上使ってる時にマウスで画面を跨いで行ったり来たりするのは、もうちょっとスムーズな操作は無いものでしょうか。